フリーランスエンジニアの年収

会社から独立してフリーランスエンジニアになる際、フリーランスでどの程度の収入があるのか気になりますよね?フリーランスになって収入が上がれば、自由度の高さと合わせて一石二鳥です。フリーランスエンジニアの年収について、収入形態にも着目しつつお伝えしていきます。

雇われとフリーランスの収入の違い

雇われプログラマーとフリーランスの収入差について考える上で、まずは以下に着目します。

  • 収入形態
  • 税金

両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

収入形態が大きく異なる

会社員とフリーランスの収入は、その形態からして大きく異なります。
固定給のため常に収入が入る会社員に対し、フリーランスエンジニアは案件ごとに収入が入る形です。
案件によって期間や収入は大きく違うため、年収は目まぐるしく変化します。
高い技術力や実務経験がある分、高収入の案件を獲得することができ、飛躍的に年収を伸ばしていけるのが特徴です。

税金面でも違いがある

収入に関わる重要なファクターの1つに税金があります。会社員の税金は給料から引かれているため自分で管理する必要はありませんが、フリーランスは違います。フリーランスは年ごとの収入に応じた税金について把握し、自らの手で納税します。納税の手間こそかかりますが、収入面に関しては有利に働く部分もあります。税金に関しての融通が利く分、勉強代等を経費として勘定し、手取り金額を最大限に引き上げることが可能です。

一般的なフリーランスエンジニアの年収は?

次に、一般的なフリーランスエンジニアの年収を見ていきましょう。2019年のフリーランス白書によると、ITおよびエンジニア系フリーランスの年収で最も多い層は、400万円から600万円の層となっています。続いて200万円から400万円、600万円から800万円の層が続きますが、他の業界に比べると全体的に年収が高いのが特徴です。800万円から1000万円の割合が10パーセント以上、1000万円超えの割合も5パーセント以上見られます。これは法人を相手にする割合が高く、IT業界の人材が深刻に不足していることが一因です。

年代別の年収

では年代別の年収はどうなっているのでしょうか?SE HACKのデータによると、20代から40代の間は徐々に年収が上昇し、50代から少し下がる傾向にあります。しかし会社員ほど大きな差は見られず、若いうちから高収入の層が多いのが特徴です。またフリーランスには、定年を迎えても収入を得られるメリットがあります。

言語別の年収

どの言語を専門に扱うかによっても年収は変化します。需要が高く人気の言語ほど案件単価が高額で、収入を上げやすくなります。勢いを伸ばすRubyやPython、人気を維持するJavaやPHP等は、プログラミング言語の中でも単価が高めです。また、golang等も報酬単価が高いことで知られ、高収入に繋がる言語です。
言語による収入差は、実務経験が長くなるほど大きくなっていきます。

フリーランス転向で年収はアップする?

では実際に、フリーランス転向が収入アップに繋がるのかどうか、総合的に見ていきましょう。

高収入を狙えるチャンス

収入形態や税金から見ると、収入が安定した会社員よりも、フリーランスのほうが高収入を狙えるチャンスは多いです。技術力さえあれば年齢に関わらず高収入が得られるので、定年までの年収で見るとフリーランスが圧倒的と言えます。必ずしも収入が保証されない部分はありますが、言語選択の工夫や技術力を高めることで問題なく補える部分です。年代別の年収から見ても、特に40代以下で十分な技術力を持つのであれば、フリーランス転向で年収が上がる可能性が非常に高いです。

エージェントを利用して収入を安定させる

フリーランス転向で収入を上げるため、エージェントサイトを上手く使うこともできます。エージェントで紹介される案件には常駐のプロジェクト案件もあり、一定期間の安定した収入が得られます。自分の望む収入に応じた案件の紹介も可能なので、確実に収入を上げたい場合はとても効果的です。会社から独立したばかりの期間はエージェントの常駐案件で確実に年収を上げていき、慣れてきたら在宅にシフトチェンジというやり方もあります。こうしたサービスを積極的に活用することで、フリーランスの不安定さをカバーし、会社員時代から一気に収入を向上させることができるのです。

フリーランスエンジニアの年収について多角的に押さえましたが、いかがでしたか?
フリーランスは収入形態や税金面の根本から会社員とは大きく違い、その違いが高収入に繋がっています。
特にIT系はフリーランスの中でも収入が高く、独立による収入アップを狙いやすい業種です。
また、需要の高い言語をマスターしたり、エージェントサイトを活用することで、収入の向上と安定化も期待できます。
作業時間あたりの収入で考えても会社員より効率が良いので、収入をアップさせたい方はぜひ、独立を検討してみましょう。

データの参考にしたURL

■フリーランス白書
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf

■SE HACK
https://se-hack.com/freelance-engineer-marketprice

この記事を書いた人

freestyleEngineer

中小SIerにてシステムエンジニアとして高稼働案件に振り回されながらスキルを磨く。キャリアの中盤からPMを任されることが多くなり、マネジメント寄りのキャリアに進む。現在はエンジニアの希望に応えられるような案件を紹介するフリーのエージェントとして奮闘中です。