フリーランスになる前にやっておくべきこと5つ

フリーランスエンジニアは、専門的な自分のスキルをサービスすることによって報酬を獲得するものです。フリーランスエンジニアは、自分が思うように仕事ができるというメリットがあるため、なりたいと思っている方も多くいるようです。しかし、フリーランスエンジニアになる前にはやっておくべきことがいろいろあります。 そこで、ここでは、フリーランスになる前にやっておくべきこと5つについてご紹介します。

フリーランスになる前に知っておくべきお金のことは、以下の記事を参考ください。

審査があるものは終えておく

フリーランスは、サラリーマンに比べて社会的な信用が少なくなります。

例えば、サラリーマンのときは住宅ローンやクレジットカードなどの審査に比較的受かりやすくなりますが、フリーランスのときは審査に受かりにくくなることがあります。そのため、クレジットカードなどが必要なときは、フリーランスになる前に終えておくようにしましょう。

特に、お金を必要なときに借りることも困難になるので注意しましょう。支払いが中長期的になるときは、ローンのプランを見直しておく必要があります。

個人事業の開業届を提出する

フリーランスになる前には、個人事業の開業届を提出する必要があります。この開業届は必ずしも提出する必要はありませんが、青色申告をするときは必要になります。

また、開業届を提出するメリットとしては、口座が屋号名を使用して開設できたり、小規模企業共済に加盟したりすることができます。提出するのが大変であるということがあるかもしれませんが、本格的にフリーランスとして仕事をするときは、ぜひ提出しておきましょう。青色申告承認申請の手続きと一緒に提出するのがおすすめです。

なお、個人事業の開業届については、国税庁ホームページの「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」を参考にしてください。

年金、健康保険を変更する

サラリーマンを辞めた後は、年金、保険を変更する必要があります。年金については、サラリーマンのときの厚生年金から、国民年金に入るようになります。国民年金に入るときは、それぞれの市区町村役場で手続きを行います。

一方、保険については、サラリーマンのときの社会保険から国民健康保険に入るようになります。被扶養家族になれるときは保険料が安くなりますが、なれないときは国民健康保険に入ったり、サラリーマンを辞めるときの会社の社会保険の任意継続にしたりする必要があります。任意継続にするときは、会社を辞めた後20日以内に申請すると続けて2年間入ることができます。しかし、サラリーマンのときとは違って、会社が支払っていた保険料も自分で全て支払う必要があります。

なお、20日をオーバーしたときは全く申請できないため注意しましょう。また、国民健康保険は、サラリーマン辞めた後14日以内にそれぞれの市区町村役場で手続きをします。国民健康保険の保険料は前の年度の所得によって決定し、地域によって計算する方法が違っています。そのため、任意継続にするか、国民健康保険にするか、一度チェックするようにしましょう。

また、これ以外に、職種によって入れる健康保険組合を使う方法もあるため一緒にチェックするのがおすすめです。なお、文芸美術国民健康保険組合などが代表的なものとしてあります。

仕事で使う銀行口座を開設する

事業用とプライベート用の口座を別にしておかなければ、買ったものがどちらのためかわかりにくく、帳簿を付けるときに手間や時間がかかるようになります。そのため、簡単に経費が入力できるように、仕事で使う銀行口座を開設しておきましょう。仕事で使う銀行口座を開設しておくことによって、作業が簡単にできるようになります。個人事業の開業届を提出すれば、すぐに銀行口座を開設しておきましょう。

所得税の青色申告承認申請書を提出する

サラリーマンのときは確定申告を会社で手続きしてくれますが、フリーランスになれば自分で手続きする必要があります。

確定申告の方法としては、白色申告、青色申告(単式簿記)、青色申告(複式簿記)があり、控除額がそれぞれ違っています。控除額としては、単式簿記で10万円、複式簿記で65万円になります。作業する手間は、大きい控除額ほどかかります。

なお、手間を考えて1年目は白色申告を選ぶこともでき、青色申告を1年目から選ぶこともできます。事前の手続きが白色申告のときは必要ありませんが、青色申告承認申請書を青色申告のときは提出する必要があります。

個人事業の開業届と一緒に提出しておきましょう。

まとめ

ここでは、フリーランスになる前にやっておくべきこととして、

  • 審査があるものは終えておく
  • 個人事業の開業届を提出する
  • 年金、健康保険を変更する
  • 仕事で使う銀行口座を開設する
  • 所得税の青色申告承認申請書を提出する

上記についてご紹介しました。フリーランスエンジニアになりたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

freestyleEngineer

中小SIerにてシステムエンジニアとして高稼働案件に振り回されながらスキルを磨く。キャリアの中盤からPMを任されることが多くなり、マネジメント寄りのキャリアに進む。現在はエンジニアの希望に応えられるような案件を紹介するフリーのエージェントとして奮闘中です。